店主は医師とエンジニア「餐事」が神楽坂に実店舗オープン

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店主の梅木さん(右)と相澤さん(左)
神楽坂に誕生したスパイスバー「餐事」。
南青山での間借り営業を経て、神楽坂で実店舗をオープンしたばかりなのですが、既に話題となり、店内も連日賑わいを見せています。
話題性は色々とあるのですが特に面白いのは、こちらのオーナーは現役の医師であり、店長はITエンジニアからの転身ということではないでしょうか(もう一人、メインメンバーがいらっしゃいます)
一体何故本業がある中で飲食店を開いたのか。気になるところは色々とありますが、まずはお料理の紹介から。 スパイスを使用した幅広い料理のラインナップと、クラフトビールなど様々なお酒を楽しめるお店となっています。
オリジナルスパイスポテトフライは、10種以上のスパイスやハーブの中から好きなものを3つ選べる形。タイム、ガラムマサラ、ナツメグの3つをチョイスして頼んでみると、袋に入れた揚げたてポテトにスパイスを投入し、シャカシャカと混ぜて提供してくれました。
最終的に自分好みの味付けにできること、そしてその日の気分で変えることができることが嬉しいです。 特製2種類あいがけミニスパイスカレーはチキンカレー、魯肉、日替わりカレーの中から2種選択可能。チキンと魯肉を選んで注文すると、クローブ、カルダモン、チリの小瓶と共に提供されました。
何もかけずに食べればシンプルでオーソドックスなスパイスカレーのテイスト。スパイスに詳しく無い方にもわかりやすい美味しさです。
個人的な好みに合わせる為にクローブを4振り、カルダモンを2振り、チリを1振りしてみると、味がグッと引き締まり、香りも高まって自分好みの味になりました。
魯肉もどっしりとした仕上がりで八角の香りが良く、カレーと調和するあいがけでした。 デザートのビールアフォガードも珍しいもの。通常アフォガードはコーヒーですが、こちらはクラフトビールをかける仕様。かけるビールも選べます。アンバーエールをかけてもらうとビールのビター感がコーヒーっぽさも感じさせつつ、カカオのような雰囲気もあり、他にない美味しさでこれまた実に楽しいです。
つまりは味でも十分話題となりうるクオリティということ。連日人気なのも納得です。
今回はオーナーの梅木さん(医師)と店長の相澤さん(元ITエンジニア)にお話をうかがってきました。
カレーおじさん\(^o^)/(以下「カ」と表記):お二人は元々本業が別にあるということですが、それぞれどんなお仕事なのでしょうか?
梅木さん(以下「梅」と表記):医師です。市ヶ谷のクリニックで今も勤務しています。
相澤さん(以下「相」と表記):ITエンジニアだったんですが5月まででやめて、今はこちらのお店に専念しています。
カ:お店のスタートは4月なので最初はお二人とも本業が別にありつつ飲食店を始めたというのが非常に興味深いのですが、何故飲食店を営もうと思ったのでしょうか?
梅:昔自分が通っていた奈良にある居酒屋で日本酒の幅広さを知り、お酒って楽しいなと思ってのめりこみました。そのお店でバイトもするようになり、良いお酒を提供できる立場に立ちたいという思いがずっとあったんです。
相:私も食べることが好きで全国の美味しいものを食べ歩いてまして、将来的には食に関する仕事をしたいと考えていたのですが、今回そのタイミングが来て転職したという形です。
カ:間借りからスタートしたということですがその経緯と、どのようにお店を探したのか教えてください。
梅:本職があるので日数限定の間借り営業で要領を掴んでみたいと考えました。良いお酒を伝えたいという思いがあるので、特に若い世代が来てくれそうな場所ということで探し、間借り先はシェアレストランで見つけました。
カ:間借りをやってみて良かったことはありましたか?
梅:間借りで繋がったお客さんが今も来てくれることですね。場所が変わっても来てくれる方がいるのは本当にありがたいです。
相:それと業者さんとも繋がりができたのも店を営業していく上で良かったことだと感じています。
カ:では実店舗を開いてみて間借りと違うのはどんな所でしょうか?
梅:うちの場合間借りは週一だったのでそれと比べると圧倒的に仕込み量が違うのが大変ですね。
カ:そもそも本業もある中でどのように時間を作っているのでしょうか?
梅:クリニックが終わってからやってます。
カ:えー!? 大変!
梅:最近は店長もこちらに専念してくれていますし、店員に教えて分担できるようになってきたので任せられる部分も出てきました。
カ:それなら良いのですが。お二人と同じように他に仕事を持ちながら飲食をやってみたいという夢を持っている方もいると思うのですが、そんな方へ何かメッセージありますか?
梅:実際にやってみる前はハードルが高く感じていたんですが、やってみたら意外とできるもんだなと思いました。
相:始まったらやるしかないし、好きなことだからできるというのもありますし、大変ではありますが充実感の方が強いですね。
梅:実際にできるかどうかというのはやってみないとわからないと思うんです。そういう意味でもいきなり実店舗というのは危険ですが、間借りで試してみるのはとても良いことだと実感しました。自分達もそれで実際にやれそうだなと確信できたので実店舗を構えることになったので。そういう意味でも間借り経験は非常に価値あるものでした。 今回のお二人のお話、僕自身共感する部分が多々ありました。僕は音楽を生業としているのですが、食べ歩きが大好きなこともあり、漠然と将来飲食店を営みたいと考えたこともありました。僕の場合は実家が飲食店だということもあり、そこを借りてイベントをしたり、店の手伝いをするという、言ってみれば間借り的な経験をしていた時期があります。それを経て自分の場合は飲食店を営むことは向かないと体感したので音楽業を邁進することにし、同時に飲食店を営む方の応援をしたいという思いからカレー系のライターとして様々なお店をご紹介する仕事もするようになりました。
いきなり実店舗は失敗した時のダメージが大きいですが、間借りで試してみるというのは今の時代だから増えた選択肢とも言えるでしょう。
多忙でもやりたいことができているからこそ心底楽しそうな笑顔のお二人の姿を見て、魅力的なお二人に惹かれてお客さんも集まるのだろうなと感じました。

店舗情報

店名:餐事(sanZi) 〜クラフトとスパイス〜
住所:東京都新宿区神楽坂6丁目26 YMビル 101
営業時間:月・水〜日→18:00-23:00、土日のみ昼営業も→ 12:00-14:30(LO14:00)
定休日:火曜
営業詳細はInstagramをご確認ください
Instagram: https://www.instagram.com/sanzibar.official/

カレーおじさん\(^O^)/

2006年から毎日カレーを食べ続けているカレーおじさん\(^O^)/
TBS「マツコの知らない世界」ほか多数のメディア出演、カレー記事の連載、カレープロデュースまで行うカレーアディクト。
http://akinolee.tokyo/?page_id=1380
「間借りカレーdiggin’」は毎月15日に掲載いたします!お楽しみに!