【死ぬまでやりたい】角打ちで本格欧風カレー

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外観は角打ちの出来る酒販店
飯田橋の伊東酒販という角打ちができる酒屋の間借りカレー店「カレーのミッチー」。この場所で意外性のある本格派欧風カレーをいただける面白いお店です。
基本的には朝から昼の営業、日曜と月曜は昼から夜の通し営業で夜は居酒屋となっており、カレーライスとしての欧風カレーのみならずパンと合わせたりお酒と共におつまみスタイルでカレーも楽しめるというのが良く、僕自身しばしば足を運んでいるお店です。 今回は看板メニューのビーフカレーにチーズトッピングでいただきました。玉ねぎの仕込みだけでも丸二日、カレーにするのにさらに一日と、三日かけて作る正統派欧風カレー。仕込みの段階でできる玉ねぎスープも特別に味見させていただいたのですが、玉ねぎのみとは思えないような強い甘味と深い旨味。だからこそのカレーの美味しさとなっています。ビーフも国産牛を使用。チーズはゴーダチーズのスライスをバーナーで炙って提供。家庭では作ろうと思ってもなかなか作れない、これぞ欧風カレーという仕上がりで美味しいです。
今回はシェフの三井さんにお話をうかがってきました。 カレーおじさん\(^o^)/(以下「カ」と表記):ここに初めて来た時、場所も場所だし欧風カレーと言っても家庭的なカレーの範疇なのだろうと予想して来て、食べてみたら正統派欧風カレー専門店の味で驚いたんですが、茅場町の名店「キュイボンヌ」直伝なんですよね?
カレーのミッチー三井さん(以下「ミ」と表記):はい。仕事を介してキュイボンヌのシェフと知り合い仲良くなりまして、作り方を教えてもらいました。
カ:お仕事というのは飲食関係のですか?
ミ:いいえ。違うんです。今まで写真スタジオの経営だったり内装業だったり様々な仕事にあたっていたのですが、内装の仕事がきっかけでした。
カ:では飲食業はいつから?
ミ:写真スタジオを経営していた際に副業として飲食店のオーナーをやっていたのですがうまくいかず、またいつか飲食をやりたいと考えていました。キュイボンヌでカレーを教えてもらったのは以前やっていた飲食店の時だったのですが、このお店を始める際にそのカレーがあったからスタートできたこともあり、良かったなと感じています。
カ:紆余曲折あったのですね。
ミ:はい。ここは2023年12月からスタートしたのですが、良い場所が見つかりました。
カ:オーナーの立場も経験した上で間借りカレー店を現在は営んでいるということですが、間借りの良さと悪さってどのように感じていますか?
ミ:やはりダメだったらすぐ撤退できるというのが良いですね。設備投資が少なくて済むので始めてみてうまくいかなくても撤退の踏ん切りが付きやすいです。そしてまた違う場所でも始められる。スタートしやすいのが一番の良さです。家賃が安いというのももちろんあります。逆に良くないのはオーナーによって融通がきかなかったり、話がそもそも噛み合わないということもありましたが、今の場所は話も聞いてくれるので恵まれているなと感じています。
カ:では今後の展望があれば教えてください。
ミ:死ぬまでやりたいですね。独立はもし好条件で縁があればとは思っていますが、一生間借りでも良いと考えています。もう年ですから(笑) 年齢的に就職が難しいところからスタートできたのも間借りだったからこそかなとも思います。おかげで楽しくやれています! 様々な職種を経験してきた三井さんですが、それぞれの場所で出会った人との繋がりが今にも活きているように感じました。
間借りカレーは若い人のみならず、年齢を重ねた人にとっても可能性がある形だというひとつの証拠。
お店の営業はイレギュラーな部分もあるのでSNSをチェックしてみてください。
三井さんの気さくな人柄を慕う常連さんが多い素敵なお店です。

店舗情報

【住 所 】 東京都新宿区津久戸町3−12 伊東酒販内
【営業時間】 月曜日〜金曜日 9:30~15:00
日曜日、月曜祝日 11:30〜22:00カレー&居酒屋営業
【定 休 日 】 土曜日
【インスタグラム】https://www.instagram.com/currynomitchyee/

カレーおじさん\(^O^)/

2006年から毎日カレーを食べ続けているカレーおじさん\(^O^)/
TBS「マツコの知らない世界」ほか多数のメディア出演、カレー記事の連載、カレープロデュースまで行うカレーアディクト。
http://akinolee.tokyo/?page_id=1380
「間借りカレーdiggin’」は毎月15日に掲載いたします!お楽しみに!