デイリースタンドコポリというワインバーの間借りで、ランチタイムと日曜夜に営業。
月曜の昼に訪問してみると、ちょうど日曜夜のバー営業メニューと通常のランチメニューどちらもあるという嬉しいタイミングでした。 カレー3種盛りのライスをビリヤニと通常ライスの合盛りに変更、それにマグロのアチャールもつけてオーダー。
まず季節野菜のサンバルを味わってみると野菜の滋味深さを感じる味わい。川越でとれる季節の野菜を使用しているということで地産地消の良さもあります。
続いてマトンチュッカは南インド料理をベースにしたカレーで、マトンのぶりぶりした食感が良いもの。クセの部分はスパイスマジックで見事に美味しさに変換してあります。
どちらも良かったのですが特に素晴らしかったのがもう一つのカレー、こがしキーマです。こちらは文字通りしっかり火を入れて焦がしたキーマ。あと少しで失敗となる手前で止める火入れにより、メイラード反応がしっかり出た深い旨味が口内に広がります。ドライな食感と良い、他にない個性を感じました。
バー営業メニューだったマグロのアチャールと牡蠣ビリヤニは上品な美味しさ。カレーが強い美味しさなので、それに合わせて引き算になっていたのでこれだけ色々と乗せたのにしつこくない食後感。そして高い満足感が共存していました。
間借りカレーによくあるスパイスカレーではなく、あくまで南インド料理を基礎としたオリジナルのアレンジ。素晴らしいです。 店主の田部さんとお話してきました。
タベカレー田部さん(以下「タ」と表記):ありがとうございます! カレーは特に修業していたわけではないんですが、大学生の頃にカレーにハマりまして、自分で作れれば大量に食べられるんじゃないかと思って独学で作っていました。飲食に関しては居酒屋に勤務して色々なノウハウを勉強しつつ、他の飲食店とイベント的にコラボカレーを作ったりしてきました。
カ:そうでしたか。ではこちらのお店を始めたきっかけはどんなものだったのでしょうか?
タ:コロナ禍で収入が無くなってしまい、カレー弁当のデリバリーを始めたんです。そんな中で今間借りしているお店のオーナーさんに自分のカレーを気に入っていただき、空き時間に営業してみないかと声をかけてもらったのがきっかけです。
カ:なるほど。コロナ禍がひとつのターニングポイントとなっている事って多いですね。では営業している中でこだわっていることがあれば教えてください。
タ:まず川越で採れる季節の野菜や旬の素材をできるだけ使うよう心がけています。メニューを決めて仕入れるのではなく、何か良いものはないかと探しながら仕入れの際に得たインスピレーションを大事にしています。誰よりも自分が面白いとか、意外性があるとか、こういうのが食べたいと思うものを提供するということにこだわっていますね。
カ:旬のものを使うのが一番美味しくなりますもんね。そして自分が楽しんで作るからこそ常に新しい発見や進化もあるわけで、通う人にとってもこれは嬉しいことですね。
タ:そう思っていただけたら嬉しいです。
カ:今後の展望というか何か考えていることはありますか?
タ:この場所での営業はもちろんですが、ここだけじゃなくイベントやコラボ営業など、積極的に外での活動もしていきたいと考えています。現在お店ではミールスの日もカレーとライスの日もあれば今回のようにビリヤニを出すこともあります。メニューはSNSで確認して欲しいのですが、定番のこがしキーマを軸に、色々な料理を作っていきたいです。
小江戸川越エリアは意外とカレーの名店が点在しています。僕自身大好きな街であり、気軽な小旅行におすすめ。
その際は是非タベカレーの料理も味わってください。
店舗情報
住 所 埼玉県川越市南通町16−5 デイリースタンドコポリ内
営業時間 木金土日月 12時~14時ラストオーダー
(土は11:30開店&日曜18時~ディナーあり)
定休日 火・水
(詳細はSNSをご覧下さい)
Instagram https://www.instagram.com/tabecurry/
カレーおじさん\(^O^)/
TBS「マツコの知らない世界」ほか多数のメディア出演、カレー記事の連載、カレープロデュースまで行うカレーアディクト。
http://akinolee.tokyo/?page_id=1380
「間借りカレーdiggin’」は毎月15日に掲載いたします!お楽しみに!