間借り芸人

2557
2018年不動前で「銀座昊/はぐれ雲」として間借り開業した稲嶺盛一郎さん。夜は赤坂の有名焼肉店で修行、昼は間借り開業というハードワーカーです。オープン日にインタビューに伺いました。

「オープン初日を終えてのご感想をお願い致します」

はい、実は開店と同時に釣銭がない事に気づいて銀行に走ったり、金庫の暗証番号を忘れてパニックになったり、おかげで開店が1時間遅れたり、名物のパクチーを切らしてオーナーに買い出しをお願いしたりと色々ありましたが、ひとまずホッとしています。

「色々ありましたね。」
はい、にも関わらずありがたいことに予想以上の来店がありまして、仕込んだ分は全て売り切りました。途中見かねたオーナーにもお手伝いいただき、なんとか形になりました。
まあ、生の失敗を沢山して早く経験値を上げていきたいですね。

「そもそもなぜ沖縄から上京されたのですか?」

相方とお笑い芸人を目指して、上京しました。

「い、稲嶺さんって、芸人志望なんですか!?」
はい、言い出すタイミングがなかったのですが…、「くちびるケチャップ」と申します。野外ライブや月1のホリプロライブで漫才を披露しています。ネタは仕事の合間に私が書いて二人でブラッシュアップしています。※2018年当時

「毎日忙しいのに、なぜ間借り開業しようと思ったのですか?」
駆け出しですから、芸人だけでは食っていけません。2年前に求人広告を見て赤坂の某有名焼肉店でアルバイトをはじめました。相方もピザーラでアルバイトをしています。
ただ、自営の一家で育ち、日常的に家庭の中でビジネスの話をしていた事もあり、もともとビジネスが好きなのですよね。自分がアルバイトをするのではなく、アルバイトを使ってみたらどうなるかが知りたくなりました。
知り合いを通じて、銀座昊を紹介いただいたのですが、その味に感銘を受けました。ラーメン好きでいろいろ回っているのですが、圧倒的に美味しかったのです。変化は自分で起こすものだと思っています。芸能事務所には言わずに始めて、事後報告しました。

「シェアレストランで開業された経緯を教えていただけますか?」

開業方法をいろいろ調べるうちに、シェアレストランは手数料や工事費などの初期投資がかからない為、リスクが少ないと思いました。また、ランニングコストも低い為、勝手がききます。働き方を選んで自分で作っていける自由さが魅力に感じました。

「今後はどのような展開をお考えですか?」
普通、芸人は売れてから、その名前を使って飲食店をやりますよね?その逆をやりたくて。つまり、ラーメン屋できちんと成功してから、芸人としても成功したいです。売れれば正解はないと思っています。ここを芸人の働き口にしていきたいと思います。
「見た目はクールですが、熱い一面もあるのですね。」
何かしら結果を出したい。今まで、格好ばかりつけていましたが、一生懸命やれればいいと考え方が変わりました。自分で開業すると、アルバイトとはメンタルが全然違います。怖い部分もありますが、若いうちに、20代のうちにこれをやりたかったのです。その後の経験値が全く変わってくると思っています。

「では今後、シェアレストランで開業される方へアドバイスを下さい」
計画・段取りばかりをしすぎると、できない理由ばかり考えて最終的にできなくなっちゃいます。考えないでというか、やりながら考えた方がいいです。
あと、開業初日に金庫の暗証番号を忘れないで下さい。あれはかなりパニクります(笑)。
「濃厚担々麵銀座昊/はぐれ雲」
住所 東京都品川区西五反田5-1-20 2階(移転前)
「麺やはぐれ雲」※2019年12月ふるさとの沖縄に移転しました!(現在、閉店) 場所 沖縄県那覇市牧志2-19-21 Mr.Kinjo 美栄橋店 定休日水曜日 営業時間19時〜23時 https://twitter.com/ComHaguregumo

間借り開業はシェアレストラン!

https://share-restaurant.biz/
間借りのマッチングサイト「シェアレストラン」