留学生の大学受験指導→大連手作り水餃子専門店

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店主の井餘田さん
中華きっちん 結(ゆい)が2025年11月20日オープンオープンしました。
出店は月に2日だけ。噛むたびにあふれる肉汁、広がる香り。手作りだからこその味わいと瞬間を大切にする店。それが中華きっちん結です。

幼少期の“記憶の味”を、その日の朝に手のばしで再現

心と心を結ぶ『中華きっちん 結(ゆい)』、水餃子の新しい楽しみ方を提案

幼少期に味わった“あの一皿”が、大人になった今も心に残っている——。
そんな記憶の味を日本で再現したいという想いから生まれたのが、2025年にオープンする『中華きっちん 結(ゆい)』である。
店名の「結」には、“食を通じて人と人が結びつく場所にしたい”という願いが込められている。
あえて 「きっちん」をひらがな にしたのは、肩肘を張らず誰もがふらっと立ち寄れる、そんな日常の中の特別なひとときを思い描いたからだ。

看板商品は、幼少期の体験から生まれた「手作り水餃子」

オーナーが生まれ育ったのは、中国・東北地方の大連。旧正月のごちそうにも、日々の食卓にも並んだのが家族の味・水餃子である。
その味を再現すべく、「中華きっちん 結」では次のようなこだわりを徹底している。
• 皮は毎朝店内で一枚ずつ手のばし。もちもち・つるりとした東北の食感を忠実に再現。
• 挽肉は市販を使わず、すべて包丁で叩く。脂身の比率を自ら調整し、ベストとされる“赤身7:脂身3”に。
• 噛んだ瞬間に肉汁があふれ出す、ジューシーで満足感のある一粒に仕上げる。
まさに、幼い頃に家族と囲んだ食卓の景色をそのまま閉じ込めた、原点の味である。

水餃子の味わいを“3段階”で楽しむ — 他店では味わえない体験を

中国・東北地方では、水餃子はただの主食ではない。
まずは皮と餡そのものを楽しみ、次に酸味を加え、最後にパンチを効かせて味を変える――。
『結』では、この文化をそのまま体験できる3つの食べ方を提案する。
1. 何もつけずに:皮のもちもち感と肉汁の旨みをダイレクトに
2. 黒酢で:ほどよい酸味でさっぱり
3. おろしニンニク×醤油で:東北流、“クセになる”パンチ
実際の東北では、生のニンニクを齧ってから水餃子を頬張るほど豪快だという。
そんな食文化の奥深さも、楽しんでもらいたい。

定食スタイルも人気必至。東北家庭料理をベースにした「ルーローハン」

付け合わせには、日本でもブームとなったルーローハンを、東北流にアレンジして提供。
塊肉を使う豪快な東北式を踏襲しつつ、豚軟骨肉を使用して旨みと食感を両立。
見た目にも満足感のある、“ごはんが進む一皿”に仕上げた。

異業種からの挑戦。「料理がストレス発散だった」オーナーが叶えた夢

オーナーはこれまで、留学生への日本語教育・大学受験指導という全く異なる業界でキャリアを積んできた。
忙しい日々の中でも、料理は「仕事のため」ではなく、楽しみであり、ストレス発散として向き合ってきたという。
食べ歩きで視野を広げ、味と食文化への興味を深める中で、「自分が本当においしいと思う一皿を、もっと多くの人に届けたい」という思いが強くなり、出店に踏み切った。

なぜ“水餃子”で勝負するのか——その決断の背景

大連で過ごした幼少期。
大人になり様々な料理に触れるほど、舌は故郷の記憶に戻っていく。
その中で最も深く心に刻まれていたのが、水餃子だった。
「私にとって水餃子は“家庭の味そのもの”。自然とこの一皿で勝負しようと思えた」
とオーナーは語る。

今後の展望 —— 目指すのは“東北料理×お酒”の楽しめる専門店

中国・東北地方は寒さが厳しく、保存食文化が発達しているため、味付けは濃く、お酒との相性が抜群。
店主自身も「大のお酒好き」だという。
将来的には、
水餃子と東北料理を肴に、お酒をじっくり楽しめる餃子専門店の展開を目指している。
“結びつき”をコンセプトにしたこの店が、
人と人が自然につながる、温かな食の場として広がっていくことを願っている。

店舗情報

店舗名   中華きっちん結
住所 埼玉県朝霞市東弁財1-4-11 萩原ビル 2F RUBY内
開始日   11月20日
営業時間   11:30~16:00
店主    井餘田イワン
営業日   第二,第四 木曜日
Instagram https://www.instagram.com/chuuka_kitchen_yui