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2018年夏休み。間借りでギリシャカフェを開業していた!?小山さんに卒業インタビュー!

最終日、思い出すと何度も泣きそうになりました。 てか泣きましたね、普通に帰り道。 ビールも日本酒も全部はけたし、ギロスもかなりの数出てくれたし、 なにより、お客様同士がつながっている姿をみていると、 このノスティモをオープンしていなかったら繋がっていなかったんだとなり、 お客様にとっていい場所を提供できているかな、と感じました。 それに色々なところからの知人とたくさん来てくれて、 小学、高校、大学、クルー、バイト先の店長、昨日初めて来てくれた人、たまたま通りかかった人、、、 もうほんとに嬉しいあまりです


ノスティモ営業最終日ブログより
https://nostimo.hatenablog.com/entry/2018/09/26/204858

ギリシャカフェ「ノスティモ」とは?

当時の店頭の様子
渋谷ののんべい横丁でウェールズ大学の学生が夏休みの1ケ月間だけ開店していたカフェ。ノスティモはギリシャ語で美味しいという意味で、メニューはイギリス留学中、友人のギリシャ人から影響を受けたギリシャサンドイッチ「ギロス」、オーダーが入ってから手で挽く250円のドリップコーヒー、世界のお酒など。
「ギロス」ヨーグルトが独特の風味で美味しい

あれから2年、学校も卒業して日本で仕事をしているという小山さんにお話しを伺いました。

「お久しぶりです!お元気そうですね!早速ですが、卒業後、日本で就職した経緯を教えてください。」

大学でのクリスマスイベント
将来、起業や自営の飲食店を目指しているのですが、まずは日本で勉強かと思い、求人サイトでエンジニアや外食産業を探していました。ところが、責任者や店長になるまでの時間が長いケースが多くて悩んでいました。そんな中、株式会社ノムノの面接を受けたら、社長の蔵石さんがいきなり出てきて、「ウチならすぐに店長だよ」と言われて、即決めしました(笑)。

「さすがは間借りで鍛えられた即戦力ですね!今はどのようなお仕事をされているのですか?」

ワインバーnomuno
世界中から集めた100種類を超える本格ワインを、定額で好きなだけ飲める店の責任者をしております。ランチは宅配メインで肉のヒラヤマなどを展開しております。 間借り開業中はバイトと違い実際に自分で考え結果が見える貴重な体験をさせていただいたのですが、ここでも色々な事にチャレンジさせて頂けるので毎日が勉強で感謝しております。

「充実してそうですね~。就職して将来の夢に変化はありましたか?」

起業や飲食店開業を通じて、コミュニティを作りたいという柱は変わっていないのですが、どうせやるなら他の人がやっていない方法で起業したいと思います。例えば、イギリスでの開業です。日本人がいないのでそれだけで差別化になりますから(笑)。 競争レベルの高い日本で行うのであれば、「食+外国人」など自分なりの個性を出せるジャンルで勝負したいですね!

取材を終えて

間借り期間中もそうですが、この2年間の社会人生活でも仕事を任されているせいか成長スピードが早くて驚きました。一方で将来の夢や基本的な考え方そのものは2年前と全く変わっていないところが嬉しかったです。学生時代も今も特別な経験をしている小山さんがいかに飲食業界に変化をもたらすか今後も期待です!

■ワインバーnomunoについて

Processd with Focos
小山さんの話の続きを聞きたい方はワインバーnomunoで語り合いましょう! https://akasaka.nomuno.tokyo/ https://www.facebook.com/mutsu.oyama.1 東京都港区赤坂3-19-1 東京農村ビル3F Tel 03-5544-8329 Mail info@nomuno.tokyo 平日:17:00–23:00 (L.O. 22:30) 土祝:17:00–23:00 (L.O. 22:30) 定休日:日曜日 皆さまのご来店を心よりお待ちしております!

「間借りでブランド構築、卒業後、EC販売へ」

~植物マニアの間借り野菜カフェ「プラント×プラント」

有名カフェで「野菜」を学んだ方が神宮前で間借りデビューした 「プラント(植物)×プラント」。「映える」メニューや新鮮野菜が感度の高い周辺ワーカーなどに大人気を得たのちに、間借りを卒業。現在はその健康的で美しいブランドイメージを活かしてEC販売にシフトしている。今回はそんなプラント×プラントオーナーの草野さんの間借り時代、2019年2月のインタビューです。

「草野さんって、本名なのでしょうか?」

はい、本名です(笑)。たまたま野菜も植物も好きなのですが、この仕事は運命だと思って取り組んでいます。

「絶対、運命ですね!オープンおめでとうございます!さすがにお花が多いですね。」

ありがとうございます。今までお世話になった方たちからもお祝いで頂きました。 お陰様でまだオープンして二日目ですが、たくさんの方にお越しいただきました。
やりたい事とお客様の期待の違いも感じられて、どんどん期待を上回っていけるよう努力していきたいと思います。

「メニューを教えて頂けますか?」

サンドイッチ、スープ、サラダ(後に大人気となるカレーを追加)で、いずれも生産者のわかる野菜やハーブ・フルーツ等を使用し、鮮やかな色を美しさとして取り入れています。3種のサンドイッチは、野菜をモリモリ食べられるものです。表面を軽くトーストしています。もっともっと見た目も工夫して楽しめるものにしていきたいです。
季節のマニアックな野菜もふんだんに!
サンドイッチだけでなく、野菜スープが人気で驚きました。野菜スープは日替りです。見た感じミネストローネに見えて、実は白出汁の旨味を加えた和洋折衷のものとしております。ここはフルーツカクテルのお店ですので、昼と夜で相乗効果を生み出せたら良いなと思いました。

「商品がどれも綺麗ですね!草野さんは飲食店経験が豊富です。」

はい、10代からイタリアンチェーンでホールやキッチンを担当しました。飲食店の楽しさを知り、レベルアップを目指して、本格和食の店に転身。最終的に料理長まで行きました。カフェ巡りが好きで100件以上回っていますが、業界でも有名で私も大好きな野菜カフェで勉強するチャンスがあり、和食店とかけもちしました。スーパーフードなど希少素材の取り扱いや見せ方、仕入れからドレッシングの手作りまでたくさん吸収しました。
和食店の方も無事に後任も育ち、オーナーも独立を応援してくれました。

「開業した理由をお聞きしてもいいですか?」

【日本のお野菜】×【タイのカレー】
飲食店は自分の嗜好・経験・考え方・人とのつきあいが商売に繋がるのが面白いところです。
ただし、そこで働くのは好きだけど、オーナーと従業員の役割は違う。
オーナーをそばで見ていて、自分で一から店を作りたいという気持ちが強くなりました。

「間借りの大変なところを教えて下さい。」

冷蔵庫・備品などスペースを共有しており、置き場が限定されていて品数を増やせない点です。モノを置ける場所のありがたさを痛感しました。それとこれは間借りに限った事ではありませんが、アピールをしなければお客様には届きません。知って頂く事から始まり、商売に繋げるまでの一連の努力にオーナーの凄さを体感しました。

「では最後に今後、シェアレストランで開業される方へアドバイスをお願いします」

なんにしても、どんな経験をしてきた人でも挑戦したら失敗はつきものです。シェアレストランでは投資をしない分、失敗のリスクは実店舗よりも少ない。間違いを改善・修正がしやすいのです。自分も将来は実店舗を持ちたい、その為の準備期間としてスタートしました。
やってみることをオススメします。

プラント✖️プラントについて

神宮前で大人気の美しくて美味しいメニューを通販を中心に販売をしております。ご注文は下記より!

通販ページ http://plantplant.official.ec

その時々、季節の『旬』を楽しむキーマ

「石垣島で頑張っています!」

テレビで大活躍!寺島速人さん 間借りインタビュー

テレビのリアリティーショーなどで大活躍し、その後得意の料理を活かして、築地や恵比寿のシェアレストランで間借り開業していたイケメン寺島さん。築地から恵比寿へ間借り移転された当時の貴重なインタビューです(2018年夏)。

「移転オープンおめでとうございます!」

はい!築地から恵比寿に活動の拠点を移しました。遠方からわざわざお越しいただけるお客様が多かったものですから、よりアクセスしやすい場所を探しておりました。元手のかからないシェアレストランなので実現出来ました!

「築地と恵比寿の違いはありますか?」

築地と比べると、恵比寿は、食に対する目が厳しいのか、メニューをじっくりと吟味されてから入店される方が多いような気がします。 また、土日も熱いです。会社員は少ないのですが、若い子はもちろん、年齢層の高い夫婦やお友達連れなど、恵比寿の街は客層が広いのか、様々な方にご来店いただいております。おかけで、8月からは、定休日無しで頑張っております!

「メニューはどのように考えているのですか?」

シェアレストランは既存のキッチンを利用させていただいておりますので、まずは厨房機器との相性を念頭に、ビジュアル含め、美味しくて面白いメニューを考えています。わざわざ遠方からご来店いただいた若者や学生ががっかりしないように日々、研究しています。ベースのトマトソースを基本にしながら、生クリームやトッピングでバラエティ感を出しています。アイスパスタはそんな中から生まれたヒットメニューです。

「販促はどの様に行っているのですか?」

特段大きな販売促進はまだ行っておりません。毎日、店頭で呼び込みをしたり、チラシをまいたり、SNSで積極的にアピールしたりしています。幸い有名なインフルエンサーなど感度の高い方々に取り上げられた事もあり、大学・高校生など、「インスタ映え」を探している方々にご来店いただいております。

「お客様の反応はいかがでしょうか?」

女の子たちが楽しそうに写真を撮ったり、召し上がったりしている姿を見ると嬉しくなりますね。一方で当然ですが、地元の会社員の方々はインスタ映えをあまり意識されていないので、そういった方々にも頻度高くご来店いただけるようなメニューやオペレーションの開発は今後の課題です!

「今後の夢をお聞かせください。」

夢は石垣島でイタリアンのお店を開くことです。先日観光で行った石垣島でほれ込みました。いろいろな味のパスタ専門店もやりたいですね。ラーメン屋さんだと、味噌専門とか豚骨専門とかありますよね。パスタの世界はまだまだ専門店が少なく細分化もされておりません。今はトマトがベースですが、ペペロンチーノベースなどいろいろな味にチャレンジしてみたいです。 ※その後、夢を実現して石垣島に店舗を出店されました!

インタビューを振り返って

バカンスで訪れた島でレストランでも開いて永住したいなあ。 そんな事を口にする人は多い。 でも、実際にそういった夢を実現する方は非常に少ない。 寺島さんは清潔感のある男前すぎる見た目の印象から、あまり苦労しているようには見えないが、間借り時代はキチンと努力をしていた。 夜はイタリアンレストランで働き、昼は間借りでパスタ店を経営する。最初はお客様も来ないので、地道に声がけをしてお客様を作る。将来の実店舗オープンに向けて間借りで経営の実践を体験する。やるべきことをしっかり行っている。 そういった方だけが本当に夢を実現するんだなあと心から思いました。 寺島速人さん、おめでとうございます! AZZURRA. アズーラ 住所 沖縄県石垣市大川209-6ユーグレナモール内 ☎︎0980-87-5535 営業時間:11:30-22:00 定休日:不定休 https://www.instagram.com/hayato_terashima/

「低リスクで思い切ってチャレンジして欲しい」

シェアレストランオーナーインタビュー

投資をかけない間借り出店がここ数年で盛り上がりを見せている中で、ライブ演奏可能な本格的すぎるミュージックシェアレストランが誕生しました。従来の間借り店イメージとは一味違った隅々にまでこだわりぬいた店舗を開業したオーナーの思いとは?

経堂 bar PENTA/横江 泰男 オーナー

一般的な不動産と違い、間借り店舗のオーナーと利用者は一心同体です。間借しする側のオーナーの気持ちは開業希望者にとって気になるところです。ライブハウスでもあり、本格的なカウンターバーでもある、この独創的な店舗オーナーにシェアレストランマガジン編集部がインタビューを行いました。

俳優の吉田鋼太郎さんに似てらっしゃいます!

よく言われますが、違います(笑)。先日は全くの赤の他人にも言われました。

「失礼しました(汗)。大手外資企業で活躍されていたにも関わらず、思い切った事をされましたね?」

外資企業の営業、営業企画、マーケティングなどやりがいのある業務を担当させていただいておりましたが、50歳になった頃、残されたサラリーマン生活を思った時に「自分が最終的にやりたいことはなんだ?今の自分に何が出来る?」と考えました。しかしそれは社内にはなかった。自問自答を続けた末、大好きな音楽鑑賞やギター演奏、ライブハウス巡り、自分の幸せはそれら「音楽」の中にあると確信しました。特に、ライブハウスの非日常性には多くの活力をもらっていた事からその存在意義に強く惹かれていきました。

「この独創的な店舗を作ろうと思ったきっかけを教えていただけますか?」

ライブハウスに対する理想はどんどん膨らんでいったのですが、どうしたらその理想と現実のギャップを埋められるのかを常に考えていました。「ライブハウスは聞くだけでなく、ライブ後余韻に浸れる場所が必要だ。そのためにゆったりくつろげるカウンターバーをつけたい。」「ライブ以外にもお酒を呑みながら気軽に音楽の話ができて、ジャムセッションもできる空間にしたい」「女性一人でも来られる店にしたい」「そのためには男女別の綺麗なトイレを設置したい。」「禁煙にしたい」など、いかに理想の店を作れるか、資金計画、場所、人脈を含めて考え続けました。考えるだけでなく、「ミュージシャン」への声がけも行っていました。店もないのに(笑)。

「構想5年ですか!?ちなみに経堂へ出店されたのは何か訳でもあるのですか?」

経堂は住み慣れた大好きな街であること。そして小田急線経堂駅は世田谷区の中でも乗降客が多く(約7万人)ビジネスマン、学生など若い人も多く、今後も人口が増える見込みがある事が魅力です。また、下北沢が近く、周辺住民にミュージシャンが多く、ミュージックバーが4件あり、音楽の街としての側面もあります。 経堂の南口はチェーン店が多いが、自分が開業した北口はまだまだ発展の途上にあり、最近、若い人による個性的な店も増えてきており、これからどんどん人が集まるエリアになると確信しています。店舗前の経堂シンフォニー商店会はまだ新しい商店街なので、「シンフォニー(調和)」の一環として地域と音楽の融合(オーナーはお祭りでストリートライブなども実施している)し、ゆくゆくは経堂発の音楽ブランドやミュージシャンを輩出したいと思います。すでに9月には一流ミュージシャンのレコ発も決定しています。

「面白そうですね!では、ピカピカの店舗のこだわりを教えて下さい。」

まずは、店舗デザインのインスピレーションを得るためにブルース・ジャズの本場シカゴのライブハウスを2週間かけて、回りました。

「そこからですかっ!?」

はい、ファサード、インテリアが中心ですが店内の壁面、カウンター素材・形、ディスプレイ、そして客層など様々な点でインスピレーションを受けました。500枚以上写真を撮りましたね。特にホールオブフェイム(殿堂入り)の写真はほとんどのお店に飾ってありそのお店を特徴づけていました。このアイデアはそのまま頂き、これまでの自分自身が影響を受けたミュージシャンの写真を壁にかけようと考えました。 実際の設計・施工についてはコンセプトでもあるライプハウスの機能(防音)とバーのたたずまい(内装)の共存に苦心しました。徹底した防音にこだわると意匠が損なわれてしまい、バーとしての「おしゃれ感」が出ない。練習スタジオのような無機質な空間は作りたくない。しかし、周辺は住宅地なので防音は避けては通れないミッションでした。そこで防音・吸音・遮音について勉強しました。低い音の振動を防ぐ防音。外に音が漏れないようにする遮音。音が拡散しないようにする吸音。これらをすべて妥協せずにいかに機能的かつおしゃれに見せるか? 一体いくらかかるのか?などビクビクしながら、防音業者探しをしました。実は防音作業は成果物として形には見えない部分がほとんどで、よく完成してから想定以上に音が漏れていたというトラブルが多いのです。私も危うく業者の選択を見誤るところでした。紆余曲折を経てようやく防音業者が見つかり機能性、意匠性を内装デザイナーと具体的に相談した結果、打放しのコンクリ―ト素材と防音素材を融合させながら一番の課題だった吸音壁を三角形の木材パネルで壁面を立体的・幾何学的に囲い、アーティストの音の反響を心地よいものにデザインする事に成功しました。無理難題に応えて頂いた内装業者に感謝しています。この壁面はライブハウスでおそらく初の試みです。壁面ディスプレイやバーカウンターの構造にもこだわっていますよ。

「まだまだこだわりが出てきそうですね」

ええ、その他、店内ディスプレイ、ステージなどのこだわりは実際に内見で見ていただきたいです。

「開業は大変ですね。では、シェアレストランにご掲載頂いた経緯を教えてください」

開業はゼロからのスタートだと融資も難しく、かつ競争も激しい世界です。資金がなくとも開業希望者のトライアルの場を提供し、将来的に成功確率のアップに関与したいと考えました。それが、このお店と同様の発想で経堂発のブランドになれば、うれしいですね。店舗は商店街の1つのピースとして様々な方と繋がる事ができる場です。違うビジネスで、違う客層の方々へのアプローチをしていきたいですね。

「ありがとうございます!では最後に利用者に期待する事を教えて下さい」

煙・臭いがキツくなければOKです。原則、業種業態に制限はありません。低リスクで思い切ってチャレンジして欲しいと思います。ともにがんばりましょう。 店舗/bar PENTA 住所/東京都世田谷区経堂2丁目10−11B1F 席数/21席 利用可能時間/6時-17時 下見希望は「シェアレストランに会員登録後、下記ページ内「内見を希望する」ボタンからご連絡下さい。

開業前にに間借り店の活用を!

寿司魚伸 オーナー 八代伸志さん 

間借り店舗との出会い

実は神田に実店舗の出店を計画しています。神田は寿司の激戦区ですが、同じオフィス街の西新宿の寿司店での経験があり、計算が立つと判断しています。3ケ月後に開業予定なのですが、その間にも握っていないと私自身の腕が錆びてしまうなぁと考えていたところ、ネットで「シェアレストラン」と出会いました。水天宮の居酒屋げんさんが間借り営業者を募集していることをそこで知ることになります。水天宮はランチの強いオフィス街で仕入れ先の築地にも近く、考えている寿司店の条件にぴったりだと思いました。
間借りしていた水天宮の居酒屋
個人寿司店は投資を考えると自分で独立してポンとやるのが難しい業態ですが、これなら初期投資がかからず、低リスクで実践ができる。私自身の為だけでなく、実践の場が欲しい職人には、最強の環境と思いました。大阪のヤドカリカレーをヒントに「ヤドカリ寿司魚伸」と名付けました。神田もそうですが、まずは自分でやってロールモデルを作ってから、ゆくゆくは若手職人の育成を含めてやりたい職人に任せたいと思います。

ヤドカリ寿司魚伸とは

伝統的な寿司店の中には昇格の仕組みができていますが、とにかく時間がかかる例が多いようです。私はすしアカデミーで勉強致しましたが、そこでの2ケ月は寿司店での3年の価値と言われています。同期は20人ほどいますが、卒業して寿司店で修業をするも満足に魚に触れることなく、くすぶっている方も多いのです。 寿司店のオーナーは厳しい環境で自分たちは鍛えられたのでそれが正解だと思っています。魚を触らせてもらえないので、休みに自費で魚を購入して練習するといった、ものすごい努力をしていた人たちです。商売には、ものすごい忍耐力や強い気持ちも大事なのもわかります。根性がなくてやめた方も大勢いらっしゃいます。 どちらが正解とかではなくて、実践の場を求めている若手職人が多いのは事実です。まずは自身が実験台でスタートしてみたいと思います。

語学学校の経営から寿司業界へ

間借り時代の矢代さん
寿司業界に入る前は、韓国語学校の経営をしておりました。2009年、ちょうどKPOPが盛り上がっていた頃ですが、韓国語教室は家業や大手英会話教室がついでに行っているものがほとんどでした。専業でしっかり行っている所がなく、競合が少ない事に気が付いたのです。スタートしてから全国で7店舗にまで広げて、株式を譲渡致しました。伝統的な寿司店と大手の回転寿司が中心の今の寿司業界は、当時の韓国語教室の状況と近いのではないかと考えています。
間借り時代のオーナーと
若いころからバックパッカーをしていましたが、海外とのリンクが人生のテーマでした。食はわかりやすいですし、和食、それも寿司は海外の方には馴染みやすい。ラーメンや居酒屋も海外では人気ですが、参照障壁が低く過当競争に思います。寿司は伝統食であり、新規参入が難しいとされていますので、チャンスと感じました。

「今後の展開を教えてください

間借りを経て、実店舗「鮨と酒 魚伸」をオープン!
まずは、水天宮のヤドカリ寿司、そして、神田を成功させて、語学学校の時のように複数展開をしたいですね!そのあとは、子供が大きくなれば、奥さんと海外を回りながら、日本人としてのものをしっかりと伝えられるようになりたいです。海外で寿司をチャチャツと握ってあげれば、皆さん、喜ぶでしょうね!

インタビューを終えて

八代さんはワイルドな風貌とは裏腹に、過去に社労士事務所の経験あり、理論整然と話をしている姿が印象的でした。彼が考えている間借りシステムを利用した「寿司職人への実践の場の提供」は、職人システムの現状を知ると必要とされているサービスであり、この業界に革命を起こせるかもしれない。そんな事を考えた取材でした。
鮨と酒 魚伸
店名鮨と酒 魚伸(うおしん)住所〒101-0047
東京都千代田区内神田3-10-10 SNビル 営業時間 11:00~14:00(L.O.13:30)
17:00~23:00(L.O.22:30) 定休日毎週日曜日、祝日 https://www.sushiyauoshin.com/

間借りカレー激戦区の大阪で、女性店長が1人で切り盛りする「ナムプリ―カレー」。毎日売り切れ必至の人気の秘密に迫る!意外なその理由とは?

今日は、大阪環状線の天満駅近くにある日本屈指の商店街、天神橋筋商店街一松食品センター内で営業をつづけている「ナムプリ―カレー」さんにお邪魔しました。

こんにちは!今日は間借りカレーの激戦区の大阪北区で大人気のカレー屋さんという噂をきいて取材に来ました。どうぞよろしくお願いいたします。 こちらこそ、よろしくお願いいたします。
全国の商店街でお客さんが減っているといわれている中、天神橋筋商店街はすごい賑わいですね!
そうですね。こちらの商店街はインバウンドの外国人観光客のお客様だけでなく、地元の普段使いのお客様も多くてなんかホッとできる雰囲気のある商店街ですね。
特にこの界隈では、間借に関わらずカレー屋さんが多くて「激戦区」と言われていますが、やはり競争が激しいと感じていらっしゃいますか。
どうなんでしょうか?私自身もそうですし、周辺のカレー屋さんもお互いのお店を食べ歩いたりして顔見知りですし、あまり競争相手という感覚では皆さんお付き合いしてないですね。

こちらのお店のカレーは、どういったカレーになるのでしょうか。

ナムプリ―カレーのベースは南インド風のカレーを特徴としています。実際に年に数回、インドへ行っていろいろと食べ歩いています。去年は3回ほど行きました。
それは熱心ですね!実際にインドに行かれて勉強になることはありますか。
やはり、日常的にカレーを食べる国なので、そのスパイスの使い方や種類の多さには驚かされますね。毎回新しい発見が多くて、勉強というよりは病みつきになっているという感じです。
そもそもこのお店を始めるきっかけは、やはりカレー好だったからなのですか。
いえ、たまたま友人の知り合いがこのお店を始めるにあたって、誰か昼間にお店をしたい人がいないかな?という話しを聞いて、私と友人で「じゃあ、二人でランチタイムにカレー屋さんをしよう」といった軽い気持ちからスタートしました。
なるほど、それでは今もずっと2人で経営しているのですね。
それが、開店して半年で相方の方が就職してしまいまして(笑)。結局その後の3年間以上は1人で営業しています。今年の8月でもう丸4年になります。
それは大変ですね。カレーの仕込みは何処でしていますか?
毎朝、このお店の厨房を借りて仕込みをしています。ナムプリ―のカレーはエビのココナッツカレーをレギュラーメニューにして、もう1種類を週替わりのメニューとしています。いつも試行錯誤しながら、お客さんの声を聞いて創作しています。
今日、私が注文したのは「2種類の愛がけカレー」ですが来週はまた違うカレーなのですね。
そうです。エビのココナッツカレーは同じですが、今週のカレーである「お肉のコフタ」が変わります。エビのココナッツカレーは、開店以来の人気商品で注文が一番多いメニューなのでナムプリ―カレーのレギュラーメニューにしています。

毎朝仕込みをするとおっしゃっていましたが、材料の買い出しなどは何処でしているのですか?

仕入れの買い出しは、天満市場がすぐ近くにありますし、ここ天神橋筋商店街には多くのお店がありなんでも揃うので買い物には困ることはありませんね。
なるほど、では地元のお店でカレーのスパイスから美味しいチャイの茶葉などすべてが揃うのですね。
そうです。すべての材料が顔見知りのお店から買えるので、私も安心して調理ができて助かっています。それにこの商店街でお店をされている方々は皆さん優しくて、すごく協力的です。なので、飲食店も数多くありますが、とても営業しやすい環境だと感じています。

天神橋筋商店街といえば日本一の長さ(2.6㎞)を誇るアーケード商店街として有名ですが、ほとんど空き店舗もなく歴史の長さの割りに古さを感じないですね。

はい。実際には古い建物も多いのでしょうが、皆さん奇麗な商店街にしようと頑張っています。そんな中でも、ナムプリ―カレーはアットホームな雰囲気のお店にしたいと思っています。
そうですね!わたしも、その雰囲気は感じます。ふつう、カレー屋さんはお客さんの回転が良くないといけないので、ゆっくりと食べれない感じがあります。でもナムプリ―カレーさんは、店長さんもお客さんも、とてもフレンドリーで和やかな雰囲気が伝わってきます。
ありがとうございます。そう言っていただけるのが一番嬉しいです。実際には、お昼時の時間はバタバタしていますが、そんな時は常連さんが気を使ってくれて助けてくれます。 小さなお店で本通りからは見つけにくい場所ですが、皆さんのおかげで営業できています。
そんなわかりにくい場所の割りには、毎日売り切れているようですね。数量限定で営業していますか?
いいえ、そんなことはなくてできるだけ多くの方に召し上がっていただけるようにと相当量は準備しているのですが、お客様の多い日にはランチタイム終了までに売り切れてしまう日もあります。営業時間も11時30分~14時までなのですが、ほぼ毎日売り切れてしまいます。

この界隈にはカレー屋さんが何件もありますし、相当人気があるお店だと思います。その人気の秘密はなんでしょうか?

どうなんでしょうか(笑)?わたしもよくわからないですが、とにかく心がけているのは、先ほども言ったように、アットホームで優しい感じを出したいと思いながら営業しています。人気店になりたいとか、もっと売り上げを増やしたいというよりは、来て下さったお客様にまた来たいなと思っていただけるようなお店にしたいと考えています。 ですからいま1人でお店を経営していることが大変とも思わないですし、気軽に立ち寄って食べていただけるカレー屋さんとして認知されたのかなと思います。

では今後、多店舗化したり自店舗を持つといったことは考えておられないのですか?

そうですね。いまはできる範囲で十分たのしく営業出来ていますし、莫大な経費がかかる自前のお店を持とうとは考えていません。ただ月に1回の朝営業で、インド風のモーニングメニューを取り入れています。

インド風の朝ごはんですか?

はい。私がインドに旅した時に食べたベンガル地方の朝食が美味しくて、日本人にも合う味なので是非たべていただきたいとおもっています。チャイもそうなんですが、意外に日本人はまだインド料理を知っている人が少ない気がするのでどんどん美味しいものは広めて行きたいなと考えています。

なるほど!このお店が、なぜこんなに人気があるかが分かった気がします。

こんなに激戦区でありながら、純粋に美味しいものを、くつろいだ気持ちで食べてもらいたいというお店の想いが伝わっているのでしょうね。
今日は、ゆったりとした気持ちで本格的なカレーを味わうことができて大満足なランチになりました。ご馳走様でした。ありがとうございます!
こちらこそ、そう言っていただけると嬉しいです。ありがとうございました。
大阪市北区にある、天神橋筋商店街本通りから十数メートル奥まったお店でありながら大繁盛している「ナムプリ―カレー」さん。その繁盛ぶりは、お客さんの数だけでなく、食べているひとの笑顔の多さに現れているように感じました。
癖が少ないのにしっかりと香るスパイスと、優しい甘さのチャイに癒されるひと時でした。

ナムプリ―カレー(NAMPRY CURRY)

住所   大阪府大阪市北区天神橋5-6-23 一松食品センター内 営業時間 11:30~14:00 定休日 水曜日、日曜日(日曜は不定期営業あり)営業時間・定休日は変更の場合あり。ご来店前にSNSにてご確認ください。 席数  15席
https://www.instagram.com/mimi0217/?hl=ja
https://share-restaurant.biz/

「弁当」と「うどん」の間借りハイブリッド経営とは?

今ではおなじみとなった居酒屋や食堂の店頭で販売する「間借り弁当」。お昼には店頭に多くの会社員がお弁当を求めて列をなしています。その先駆者でもり、シェアレストランの仕組みを活かしたサテライトモデルを構築したのが「有頂天うどん」さんてです。
淡路町での間借り弁当
水天宮での間借り弁当
神保町の「有頂天うどん」で製造された弁当が各サテライトへ配達されます

大手弁当チェーンで要職を務められた小松オーナー(左)にインタビューを試みました。


「いきなりですが、間借り弁当の調子はいかがですか?」 おかげさまで売上が増加中です。販売員一人で出来ますし、投資が要らない。近くにもう一店舗探しています。
食べ応えのある500円均一の弁当
「よかったですーー、がんばって探します!ちなみに実店舗があるのに、なぜ軒先弁当を開始したのですか?」 販路を広げたいと思いました。店頭で弁当を始めたが、反応弱かったもので、テイクアウト需要の強い立地を探していました。

「シェアレストランで弁当販売する注意事項はありますか?」 夜の店の営業案内を聞かれますので、キッチリご案内出来るように努めております。 迷惑はかけたくないですし、オーナーにも喜んでいただきたい。逆にロゴを見て、有頂天うどんを聞かれる事もありますので、ご案内することもあります。 「いい関係ですね、今後の展開計画なども教えていただけますか?」 まずは、ここ神保町の有頂天うどんをキーステーションにサテライトでの間借り弁当をもう少し増やしていきます。経営効率を上げて、その後はこのモデルごと他のエリアでの展開を考えています!

あれから1年、新しい動きを聞きに行きました。

1年後の小松オーナー
「その後の経営状況はいかがでしょうか?」 お陰様で、間借り店舗ももう1店舗増えて実店舗1、間借り店舗3の合計4店舗となりました。もちろん自粛期間中は少し落ちましたが、テイクアウトは比較的堅調な方かと思います。 「水天宮の間借り店舗ではイートインも行っているのですか?」 はい、そうです。店頭に弁当を並べて、イートインではうどんを丼ものを提供しております。ワンオペで行うことで経営効率が更に上がりました。
全然ミニじゃないミニかつ丼とかしわとちくわ天うどん
インタビューを終えて
オーナーには忙しい中、急所ご対応していただき恐縮することしきりでしたが、本業のうどんが美味しいのはもちろんのこと、経験を活かした弁当販売は味や設計・運営などさすがの出来栄えでした。有頂天うどんさんの間借りと実店舗のハイブリット計画、今後もシェアレストランは応援して参ります! 有頂天うどんhttps://uchouten.shop/
https://share-restaurant.biz/

間借りパフォーマー「イヌキヨカレー」

大阪環状線天満駅から徒歩40秒、天神橋筋商店街からもすぐのビルの地下1階にある、スタジオ&カフェ・バーという珍しいスタイルの「EL DORADO」さんを間借りするのが「イヌキヨカレー」さんです。 大阪の人気ナンバーワンのテーマパークで活躍したダンスパフォーマーの犬塚さんとギターリストの清原さんのふたりのプロパフォーマーが出会ってできた、大人気のスパイスカレー専門店。 営業日は、なんと週に一度の日曜のお昼のみの営業です。本当は毎日でも営業したいそうなのですが、EL DORADO様のカフェ・バーでのイベントが多くあり、空きができず、最初の月一回の営業からやっと週一回の営業ができるようになったということです。 そんな「イヌキヨカレー」さんの犬塚さんにインタビューしてきました。

まずおふたりともがプロのパフォーマーという、料理とは縁遠い感じがする職業からの出店ですが?

そうですね!ダンサーとギターリストとして、ステージ上で一緒にパフォーマンスをしていた頃に、「もっと違った形でも人を喜ばせることが無いかな?」という会話をしていたんです。そこで子どもの頃から料理好きだった私(犬塚さん)に、清原さんが「僕はギターしか出来ないけど、カレーなら大好きです!」と言ったところからこのお店がスタートしたんです。 ならば、ふたりで今までに無いカレーを作ろうと「スパイスカレー」という選択をしたんです。

今までに無いカレーというコンセプトってなかなか難しいと思いますが、どういう風に作っていったのですか?

まずカレーに使うスパイスは、いろいろな薬膳効果をもつものが多くて、身体を温めたり、整腸作用があったりと身体に良いものですから、老若男女問わず食べてもらえる「辛くないカレー」というところにこだわろうと思ったんです。 そこから「鰹だしの効いたキーマカレー」や「旬の野菜たっぷりのビーガンカレー」が生まれていったんです。 そして、もともとテーマパークで仕事をしていた関係でお子様連れや女性のお客様も多くいらっしゃるので、レシピはそういうところも考えて作っています。

数あるスパイスから新しい味をつくる中で、犬塚さんと清原さんの意見が衝突することはないんですか?

ギターリストの清原さんにスパイスの調合は任せています。バンドのセッションというのは自分の楽器音を主張しつつも、他のメンバーの音を融合し際立たせることに長けているんです。だからカレースパイスの調合もそこを意識してくれているので、安心してまかせています。そして後は私が引き受け、そのスパイスを活かすように考え具材などを選んで調理しています。

現在は週に一度の(日曜日のみ)営業となっていますが、今後増やす予定はあるのですか?

はい!本当は毎日でも営業したいのですが、間借りしているEL DORADOさんが平日にイベントやセミナーなどで使えない事が多いので今は日曜日のみの営業なんです。 それで今度は、もともとやりたかったフードトラックで近畿地整の色々なところを回りながら営業したいなと思っています。今は、その資金を貯めることと宣伝を兼ねた営業というところもあるんです。来年には間借りの日数をもう少し増やしながら、トラックも購入して事業を拡大していきたいと考えています。

確かに、最初から店を持とうとなると資金面や場所選びなど悩むところが多いですよね?

そうなんです。やはり居抜きの店舗でも1,000万以上のお金が必要になりますし、、、 たいへんですね。 でも間借り店舗だと最初のコストを抑えながら、色々なことを試せるのが魅力ですね。

次なる展望はどの様な考えなのですか?

やはり自分たちがパフォーマーなので、ここを基地にしながら他のタレントたちと一緒にフードトラックで各地を回りながらタレントの知名度や集客に繋げるようなことをやりたいと思っています。 営業日を増やすなら、他の店舗に引っ越すことは考えないのですか? そうですね。やはり間借りとはいえお店なので、お客様の信用は大切だと考えています。 せっかくリピーターになってくれたお客様に、少しお店が繁盛したら引っ越した!とか思われたくないですしね!(笑)飲食店は特にそういう横への繋がりは大切だと思っています。 最近は雑誌にも紹介されて、リピーターさん以外に、口コミのお客様も徐々にですが増えてきていますので、しばらくはここで頑張りたいですね。 間借りで営業する中で、デメリットと感じることはありますか? しいて言えば、厨房設備が自分の業種にベストにはマッチしにくいところですかね。 今のお店も元がバーなので、火まわりや水まわりが少し頼りないところがあります。 あとはカレー屋なので、お店にスパイスの匂いが染みついてしまうので、家主さんとしっかりコミュニケーションをとってトラブルにならないようにすることですね。(笑) 今後の営業の中でチャレンジしたいことはどんなところですか? この間借りしているバーがSDGsをコンセプトにしたイベントを開催しています。 「イヌキヨカレー」もコラボレーションイベントを開催しているので、今後は食品廃棄ゼロであるとか、SDGsとどんなコミットができるかを模索しているところですね。
〜インタビューを終えて感じたこと〜 若い経営者ながら、とても真摯に飲食店という仕事に向き合いながら斬新なチャレンジをしていると感じました。 カレーの激戦区といわれる大阪で、間借り店舗でありながらその存在感を発揮しているカレーだけあって、香りや色どりだけでなく、だれもが食べやすくて、しかも物足りなさを感じないスパイスの効いたカレーに挑戦し続けるおふたりは、やはりパフォーマーなのだと感じさせられました。 イヌキヨカレー 大阪府大阪市北区錦町3‐7 グランフォースビルB1F 営業時間 11:30~15:00 日曜のみ営業

https://share-restaurant.biz/

間借り芸人

2018年不動前で「銀座昊/はぐれ雲」として間借り開業した稲嶺盛一郎さん。夜は赤坂の有名焼肉店で修行、昼は間借り開業というハードワーカーです。オープン日にインタビューに伺いました。

「オープン初日を終えてのご感想をお願い致します」

はい、実は開店と同時に釣銭がない事に気づいて銀行に走ったり、金庫の暗証番号を忘れてパニックになったり、おかげで開店が1時間遅れたり、名物のパクチーを切らしてオーナーに買い出しをお願いしたりと色々ありましたが、ひとまずホッとしています。

「色々ありましたね。」
はい、にも関わらずありがたいことに予想以上の来店がありまして、仕込んだ分は全て売り切りました。途中見かねたオーナーにもお手伝いいただき、なんとか形になりました。
まあ、生の失敗を沢山して早く経験値を上げていきたいですね。

「そもそもなぜ沖縄から上京されたのですか?」

相方とお笑い芸人を目指して、上京しました。

「い、稲嶺さんって、芸人志望なんですか!?」
はい、言い出すタイミングがなかったのですが…、「くちびるケチャップ」と申します。野外ライブや月1のホリプロライブで漫才を披露しています。ネタは仕事の合間に私が書いて二人でブラッシュアップしています。※2018年当時

「毎日忙しいのに、なぜ間借り開業しようと思ったのですか?」
駆け出しですから、芸人だけでは食っていけません。2年前に求人広告を見て赤坂の某有名焼肉店でアルバイトをはじめました。相方もピザーラでアルバイトをしています。
ただ、自営の一家で育ち、日常的に家庭の中でビジネスの話をしていた事もあり、もともとビジネスが好きなのですよね。自分がアルバイトをするのではなく、アルバイトを使ってみたらどうなるかが知りたくなりました。
知り合いを通じて、銀座昊を紹介いただいたのですが、その味に感銘を受けました。ラーメン好きでいろいろ回っているのですが、圧倒的に美味しかったのです。変化は自分で起こすものだと思っています。芸能事務所には言わずに始めて、事後報告しました。

「シェアレストランで開業された経緯を教えていただけますか?」

開業方法をいろいろ調べるうちに、シェアレストランは手数料や工事費などの初期投資がかからない為、リスクが少ないと思いました。また、ランニングコストも低い為、勝手がききます。働き方を選んで自分で作っていける自由さが魅力に感じました。

「今後はどのような展開をお考えですか?」
普通、芸人は売れてから、その名前を使って飲食店をやりますよね?その逆をやりたくて。つまり、ラーメン屋できちんと成功してから、芸人としても成功したいです。売れれば正解はないと思っています。ここを芸人の働き口にしていきたいと思います。
「見た目はクールですが、熱い一面もあるのですね。」
何かしら結果を出したい。今まで、格好ばかりつけていましたが、一生懸命やれればいいと考え方が変わりました。自分で開業すると、アルバイトとはメンタルが全然違います。怖い部分もありますが、若いうちに、20代のうちにこれをやりたかったのです。その後の経験値が全く変わってくると思っています。

「では今後、シェアレストランで開業される方へアドバイスを下さい」
計画・段取りばかりをしすぎると、できない理由ばかり考えて最終的にできなくなっちゃいます。考えないでというか、やりながら考えた方がいいです。
あと、開業初日に金庫の暗証番号を忘れないで下さい。あれはかなりパニクります(笑)。
「濃厚担々麵銀座昊/はぐれ雲」
住所 東京都品川区西五反田5-1-20 2階(移転前)
「麺やはぐれ雲」※2019年12月ふるさとの沖縄に移転しました!(現在、閉店) 場所 沖縄県那覇市牧志2-19-21 Mr.Kinjo 美栄橋店 定休日水曜日 営業時間19時〜23時 https://twitter.com/ComHaguregumo

間借り開業はシェアレストラン!

https://share-restaurant.biz/
間借りのマッチングサイト「シェアレストラン」

タイレストランに間借りの女将

母店と間借り店の業態のギャップもシェアレストランの魅力です。オーセンティックなバーが昼間はカレー屋さんに。焼鳥屋さんのランチがパスタ店に。そんな組み合わせの中でも神田の「タイ料理店」は特別です。そう、「着物女将の小料理店」が間借りされています。
タイレストラン プリックプリックタイ
完全にタイレストランですね。中を開けてみると・・・・
小料理屋さんですーー-!
いらっしゃいませ~
「思いたって1ケ月ですが、みなさんにびっくりされます。でも、手数料や投資がほとんどないので、気軽にスタートできました。」

「着物の女将というコンセプトはどのように生まれたのですか?」

本業は外国人向けの着物のレンタルをやっておりますので、私にとっては普段の仕事服です。着物を着るとスイッチ入るのです(笑)。

「飲食店との関わりを教えていただけますか?」

実は飲食経験は1ケ月間で開業しました。12月は着物レンタルがシーズンオフなので、常連だったのお友達の飲食店をお手伝いしていました。そこの板前の方に調理のイロハを教えていただき、飲食店の面白さを知りました。その方にはよくしていただき、わからないことがあれば、今でも聞いています。先日は心配になったのか店まで来てくれました(笑)。ありがたいことに、ここのオーナーにも良くしていただいており、お酒の仕入れも条件などで便宜を図っていただいています。

「飲食店開業した理由をお聞きしてもいいですか?」

自分の居場所が欲しかったというのもありますが、着物レンタルで起業する前は、会社員をしていました。その時の同僚や上司とは今も仲がいいのですが、ストレスフルな業務ですので、みなさん疲れてらっしゃいます。飲食の力で癒すことができないかと思いました。

「メニューはどんな感じですか?」

出身地の山形の料理やお酒や料理が多いです。開業当初はおでんやブリ大根やサバの味噌煮、煮込みやカレーなどを提供してました。現在は山形の地酒を中心に楽しめるお店となっております。
お酒は私がスッキリしたものが好きなので辛口が多いのですが、山形は酒処なので結局どのお酒も美味しいです(笑)。山形のお酒では十四代が有名ですが、東京では高いけどお金を出せば飲めます。でも、逆に地元ではなかなか手に入らないのです。そうではなくて、地元の人間が日常的に飲んでいるお酒を提供しています。山形はつや姫を筆頭に美味しいお米が多いので、酒蔵が作る米焼酎もオススメですよ。

「開店されて1年、お客様の反応はいかがですか?」

小さなお店ですので知らない人同士でもすぐに距離が近くなります。お客様同士が仲良くなり、リラックスしていただくのを見るのは嬉しいですね。それと間借り開店ですが、開店当初、祝花を贈っていただける方もいて、それも嬉しかったですね。

「間借りの大変なところを教えて下さい。」

限られた時間の中で、仕込みや準備をしますので、いろいろ工夫をしながらやりくりしています。それと、やはりスペースが限られていますので、毎日リュックで備品を搬入しています(笑)。

「では最後に今後、シェアレストランで開業される方へアドバイスをお願いします」

周りからは、「やりたいけど、なかなか出来ない」「すごいね!」「さすがだね!」と言われるけど、間借りは本当に気軽にできるスタイルです。まずはやってみたらと思います。投資や借金をしないので、ダメならやめる事ができますしね(笑)。

取材を終えて

非常に話のしやすい方で、早くもご自分の店舗空間を作ってらっしゃるのに驚きました。リスクが少ないとはいえ、少ない経験値で開業するには勇気がいりますが、「仲間の為に癒しの空間を作ろう」と、誰かのためを思っているからこそすぐに行動できたのかもしれません。友達の為に店の手伝いをするなど常日頃手助けをしているから、困った時は手助けされる。そんな矢萩さんの日常の円滑なコミュニケーションが垣間見えました取材でした。 神田タイレストラン「はぎのや」※2021年7月現在、休業中 東京都千代田区神田北乗物町18−5 ■営業時間 18:30-23:00 ■営業日 毎週木曜日・金曜日

はぎのやの様子は東京新聞でも取り上げられました!

https://www.tokyo-np.co.jp/article/112732

間借り開業のご相談はシェアレストランへご連絡下さい

https://share-restaurant.biz
シェアレストランHP

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